きれいな青空

数学の成績が上がる勉強法は?数学の正しい勉強方法を実践すれば成績は確実に上がります

まず最初に伝えておきますが、数学には楽して簡単に成績が上がるような魔法の方法はありません 地道に泥臭く何度も繰り返し問題を解き進めることが成績アップへの最短ルートです 目次1 問題集は最低3周、繰り返し解く2 問題は1問解くごとに答え合わせをしよう3 問題を解き終えたらA〜Dの判定をテキストの問題番号の横に書き込む4 1周目と2周目は普通に全て解く5 3周目は1周目と2周目で書き込んだ判定を利用して解く6 4周目以降は間違えた問題を間違えなくなるまで解く7 数学はひらめきではなく経験とパターンの理解で解く8 数学の解き方は料理と同じ9 正解した問題も必ず解説を読もう 問題集は最低3周、繰り返し解く 解法を教えてもらった瞬間に問題が完璧に解けるような能力の持ち主ならば、きっとこの話は読んでいないでしょう スポーツをしていて「ルールを知っている」と「上手くプレイできる」が...
指数関数・対数関数

対数関数の最大・最小で底\(a\)が1より小さい(\(0<a<1)\)ときの答えの求め方―\(y=\log_{\frac{1}{3}}x+\log_{\frac{1}{3}}(6-x)\)の最小値はどうやって求める?―

対数関数の最大・最小を求める問題もテストによく出題されますね ほとんどの問題は底が1より大きく、真数の部分が2次式になっているので、平方完成して頂点を求めれば、最大値または最小値が求められます では底が1より小さいときの最大値・最小値はどうなるのでしょうか? 目次1 底が1より小さい場合の最小値・最小値2 底が1より小さい場合、最大・最小が逆になる理由3 \(y=\log_{\frac{1}{3}}x+\log_{\frac{1}{3}}(6-x)\)の最小値はどうやって求める?4 対数関数の最大値・最小値のその他の問題 底が1より小さい場合の最小値・最小値 結論から先に述べると、底が1より小さい場合は、真数が最大のとき\(y\)の値が最小となり、真数が最小のとき\(y\)の値が最大となります 底が1より大きい場合は、真数が最大のとき\(y\)の値が最大、真数が最小の...
場合の数と確率

先に4勝した方が優勝となる確率―日本シリーズ―

プロ野球の日本シリーズでは先に4勝したチームが優勝です 実は、先に4勝したら優勝とただ4勝したら優勝では、同じ4勝して優勝でも、確率の求め方が変わります その理由は、ただ4勝したら優勝の場合、最終戦で負けても4勝していれば優勝できるのに対し、先に4勝したら優勝の場合は、最終戦は必ず勝ちとなるからです 目次1 4勝した方が優勝となる場合の確率1.1 問題AチームとBチームが6試合を行い、Aが4勝2敗となる確率を求めよただし、Aが勝つ確率は常に\(\frac{2}{3}\)、Bが勝つ確率は常に\(\frac{1}{3}\)とし、引き分けはないとする2 先に4勝した方が優勝とするときの確率2.1 問題先に4勝した方が優勝とするAチームとBチームが試合を行い、Aが4勝2敗で優勝する確率を求めよただし、Aが勝つ確率は常に\(\frac{2}{3}\)、Bが勝つ確率は常に\(\f...
場合の数と確率

順列\(P\)と組み合わせ\(C\)の違いと見分け方

数学が得意な人や、すでに何度も繰り返し練習を積み重ねた人にとっては、順列\(P\)と組み合わせ\(C\)は全く別物、コーヒーと緑茶レベルで違うと認識できていると思います しかし、まだ習いたての人たちの中には「順列\(P\)と組み合わせ\(C\)のどちらを使うのか迷う」という人もいるでしょう そこで、順列\(P\)と組み合わせ\(C\)の違いと使い分けを詳しく説明しています 目次1 順列\(P\)とは2 組み合わせ\(C\)3 順列\(P\)?組み合わせ\(C\)?どっち??4 順列\(P\)と組み合わせ\(C\)の見分けかた 順列\(P\)とは 順列の\(P\)は英語の\(permutation\)(パーミュテーション)の頭文字です そして\(permutation\)(パーミュテーション)の意味は「順列,交換,置換,並べ換え」 このことから順列\(P\)は、1列に並...
2次関数

2次関数を求める問題の答えの形―\(y=a(x-p)^2+q\)、\(y=ax^2+bx+c\)、\(y=a(x-α)(x-β)\)のどれを選ぶ?―

2次関数を求めよ、という問題を解いて答え合わせをすると、模範解答は自分の答えと違う形で書かれている… ここで、模範解答と違う自分の解答は間違いなのか、それともどんな形で答えても正解として良いのか悩む人も多いでしょう 絶対に模範解答通りの形でなければならないのか、本当はどちらでもいいのか、そもそもなぜ模範解答はいくつかある答えの形式から、「その形」を選んで答えているのか、これらの疑問を解消していきます 目次1 模範解答通りの書き方でなくても正解としてもらえる2 3通りの答え方の使い分け3 \(y=a(x-p)^2+q\)の形で答える問題の例3.1 問題:頂点が\((6,1)\)で、点\((4,-11)\)を通る放物線の式を求めよ4 \(y=ax^2+bx+c\)の形で答える問題の例4.1 問題:グラフが3点\((1,2)\)、\((2,3)\)、\((-1,6)\)を通...
場合の数と確率

6の倍数や9の倍数など…倍数の判定方法

場合の数や確率の問題で、6の倍数や9の倍数を問われたとき、その条件をすぐに思い浮かべられますか? 3の倍数・4の倍数になる条件はこちら 目次1 6の倍数になる条件2 8の倍数になる条件3 9の倍数になる条件4 9の倍数の条件の使い方―9の倍数になるのは何通り?―5 倍数の判定方法は覚えておこう 6の倍数になる条件 6の倍数になる条件ある数が2の倍数かつ3の倍数であれば、その整数は6の倍数である 上記の条件に当てはまっていれば、その整数は6の倍数と言い切ることができます もし、ある数が\(774\)ならば\(774\)→一の位が偶数なので2の倍数かつ各位の和が\(18\)(\(7+7+4=18\))で3の倍数よって\(774\)は6の倍数です また、\(878\)ならば\(878\)→一の位が偶数なので2の倍数、しかし、各位の和が\(23\)(\(8+7+8=23\))...
数学公式

接線の方程式の求め方(微分)

目次1 接線の方程式2 グラフ上にある点(接点)を通る接線の方程式の求め方2.1 (例)\(y=x^3−4\)のグラフ上の点\((1,−3)\)における接線の方程式を求めよ3 グラフ上にない点を通る接線の求め方3.1 (例)点\((2,-2)\)から曲線\(y=\frac{1}{3}x^3-x\)に引いた接線の方程式を求めなさい 接線の方程式 関数\(y=f(x)\)のグラフ上の点\((a,f(a))\)における接線、つまり、接点を通る直線の方程式は \(y−f(a)=f'(a)(x−a)\) と表すことができる 接線の方程式を利用する問題の例 直線の方程式を求める公式\(y−f(a)=m(x−a)\)で関数\(f(x)\)の\(x\)の増加量が限りなく\(0\)に近い直線(接点と考えて良い)の傾き\(m\)、つまり微分係数が接線の方程式の傾きになる よって、\(m=...
数列

各項が等差数列の和になっている数列の一般項\(a_n\)と和\(S_n\)の\(Σ\)の式の作り方

数列の一般項や和\(Σ\)の式が作れない、解説見てもよくわからない、仮に解説が理解できたとしても「そんなの思いつかない」「閃かない」というような内容で困る… でも高校数学の問題は「思いつき」や「閃き」で解くものではなく、公式や仕組みを理解し、そして「解法のパターンを暗記」すれば簡単に解けます 今回は各項が等差数列の和になっている数列の一般項と和\(Σ\)の式の作り方のパターンの紹介です \(Σ\)の式を因数分解するコツはこちら 色々な数列の和の求め方はこちら 目次1 各項が足し算で増えている数列の一般項\(a_n\)は等差数列の和を使おう2 数列\[1,1+2,1+2+3,1+2+3+4,1+2+3+4+…+n\]の一般項\(a_n\)を求めよう2.1 等差数列の和の公式\(S_n=\frac{1}{2}n(a+l)\)を使って一般項を求める2.2 等差数列の和の公式...
場合の数と確率

最短経路の確率なのに同じものを含む順列でなぜ解かない?反復試行の確率を使う理由

碁盤の目の最短経路に関する場合の数や確率の問題は、同じものを含む順列を使うと答えを求められます しかし、確率の問題の中には同じものを含む順列ではなく「反復試行の確率」を使って解くものがあります 同じ碁盤の目の最短経路に関する確率の問題なのに、なぜ解き方が違うのでしょうか  その理由は、問題文の中の「ある一言」にあります では、反復試行の確率を使って解く最短経路の問題を、例題を使って説明していきます 目次1 碁盤の目の道路の最短経路の問題1.1 よくある間違い1.2 「反復試行の確率」かどうかを見分ける「ある一言」とは?1.3 「反復試行の確率」を使った正しい解き方2 同じものを含む順列では間違いとなる理由2.1 実はコイン投げと同じ理論2.2 分岐点で進む方向を選ぶ確率が上と右で違う場合を想像してみよう 碁盤の目の道路の最短経路の問題 【例題】図のような碁盤の目の道路...
三角関数

\(θ\)の範囲が指定されていない三角関数の最大値と最小値は簡単に求められる

三角関数では最大値と最小値を求める問題も頻繁に出題されます 今回は最大値と最小値を求める問題の中でも、\(θ\)の範囲が指定されていない問題の解き方を説明していきます ※範囲が決まっていない三角関数の最大値と最小値のその他の問題はこちら 目次1 \(θ\)の範囲が決められていても決められていなくても、考え方は同じ2 【例題】\(y=4sinθ+3cosθ\)の最大値と最小値を求めよ2.1 三角関数の合成から始める2.2 三角関数の合成2.3 \(y=5sin(θ+α)\)のグラフをイメージしてみよう2.4 \(y=4sinθ+3cosθ\)の最大値と最小値 \(θ\)の範囲が決められていても決められていなくても、考え方は同じ 三角関数の最大値と最小値を求める問題のほとんどは、問題文の中に\((0≦θ<π)\)や\((0≦θ<2π)\)などと書かれています ...
場合の数と確率

3の倍数や4の倍数を作る方法

目次1 場合の数や確率で出題される3の倍数や4の倍数になる整数2 倍数を考えるとき「割り算」で考えてはいけない3 3の倍数になる条件4 3の倍数の条件の使い方―3の倍数になるのは何通り?―5 4の倍数になる条件6 余裕が出たら6の倍数や9の倍数になる条件なども覚えよう 場合の数や確率で出題される3の倍数や4の倍数になる整数 場合の数や確率では、「奇数になるのは何通りですか」や「偶数になる確率を求めよ」等の問題がよく出題されます 奇数になる整数は「1の位が奇数であれば、その整数は奇数」で、偶数になる整数は「1の位が0または2の倍数ならば、その整数は偶数」となるため、あとは1の位を場合分けして計算すれば何通りとなるかを求めることができます しかし、少し難しい問題になると「4桁の3の倍数」や「3桁の4の倍数」などの指示が出てきます そして、偶数や奇数は小学校の頃からよく出題...