問題文の中に\(sin3θ\)や\(cos3θ\)など、\(θ\)が3倍になっているものがあれば、まず初めに3倍角の公式を使って式を変形します
3倍角の公式は滅多に使わないから覚えなくてもいいと考える人もいますが、数Ⅲの積分では頻繁に使用しますので、必ず覚えるようにしましょう
三角関数3倍角の公式を使った問題の解説はこちらを確認してください
3倍角の公式
\[3倍角の公式\]
\begin{eqnarray}sin3θ=-4sin^3θ+3sinθ\end{eqnarray}
\begin{eqnarray}sin3θ=4sin^3θ-3sinθ\end{eqnarray}
半角の公式と2倍角の公式
3倍角の公式だけでなく、半角の公式や2倍角の公式もよく使用します
まだ覚えられていない人は、3倍角の公式のついでに半角の公式と2倍角の公式もチェックしましょう
実は、3倍角の公式を覚えられていなくても、加法定理と2倍角の公式から簡単に作り出すことができます
また、加法定理からは2倍角の公式を、2倍角の公式からは3倍角の公式だけでなく半角の公式も作り出すことができます
入試のことを考えると、加法定理や倍角の公式を丸暗記するのではなく、必要に応じてその場で公式を作り出す力を養っておくことも大切です
おまけ:加法定理
倍角の公式の元となる加法定理だけは必ず覚える必要があります
\[加法定理\]
\begin{eqnarray}sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ\\sin(α-β)=sinαcosβ-cosαsinβ\end{eqnarray}
\begin{eqnarray}cos(α+β)=cosαcosβ-sinαsinβ\\cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ\end{eqnarray}
覚えるための語呂合わせもいくつか存在するので、各自覚えやすい方法で覚えてください