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  3. 6の倍数や9の倍数など…倍数の判定方法
3の倍数

場合の数や確率の問題で、6の倍数や9の倍数を問われたとき、その条件をすぐに思い浮かべられますか?

3の倍数・4の倍数になる条件はこちら

6の倍数になる条件

6の倍数になる条件
ある数が2の倍数かつ3の倍数であれば、その整数は6の倍数である

上記の条件に当てはまっていれば、その整数は6の倍数と言い切ることができます

もし、ある数が\(774\)ならば
\(774\)→一の位が偶数なので2の倍数かつ各位の和が\(18\)(\(7+7+4=18\))で3の倍数
よって\(774\)は6の倍数です

また、\(878\)ならば
\(878\)→一の位が偶数なので2の倍数、しかし、各位の和が\(23\)(\(8+7+8=23\))となり3の倍数ではありません
よって\(878\)は6の倍数ではありません

この条件を使うと、1〜7までの数字から異なる3つの数字を取り出し3桁の3の倍数を作ると指示された場合、和が3になる組み合わせ・和が6になる組み合わせ・和が9になる組み合わせ…と順番に考え、かつ、一の位を偶数とすれば答えを求めることができます

成績アップのコツ、友達に説明できるくらいまで知識を深めよう

8の倍数になる条件

8の倍数になる条件
ある数の下3桁が8で割り切れれば、その整数は8の倍数である

もし、ある数が\(9712\)ならば
\(9712\)→\(712÷8=89\)
よって\(9712\)は8の倍数です

また、\(2942\)ならば
\(2942\)→\(942÷8=117…6\)よって\(2942\)は8の倍数ではありません

9の倍数になる条件

9の倍数になる条件
ある数の各位の和が9の倍数ならば、その整数は9の倍数である

上記の条件に当てはまっていれば、その整数は9の倍数と言い切ることができます

もし、ある数が\(2646\)ならば
\(2646\)→\(2+6+4+6=18\)
よって\(2646\)は9の倍数です

また、\(2408\)ならば
\(2408\)→\(2+4+0+8=14\)
よって\(2408\)は9の倍数ではありません

9の倍数の条件の使い方
―9の倍数になるのは何通り?―

9の倍数になる条件を使って解く問題を説明します

【問題】1〜7までの数字から異なる3つの数字を取り出し3桁の整数を作るとき、その整数が9の倍数になるのは何通りでしょう

まず、取り出した3つの数字の和が9の倍数になる組み合わせだけを考えます

ここで考えた組み合わせを使って作る整数は全て9の倍数になります

ただし、組み合わせを一発で見つける方法はありませんので、地道に見つけていきましょう
※慣れれば見つけるスピードが上がるので、類題をたくさん解いて下さい

和が9になる組み合わせ
\((1,2,6)\)、\((1,3,5)\)、\((2,3,4)\)

和が18になる組み合わせ
\((5,6,7)\)

1〜7までの数字から異なる3つの数字を取り出し、それらを足し算した答えが9の倍数になる組み合わせは上記の4つのみ

そして上記の組み合わせを使ってできる数字、例えば\((1,2,6)\)を使ってできる\(126\)や\(216\)、\(612\)などは全て9の倍数になります

そこで、次は\(1\)と\(2\)と\(6\)を使って作ることができる3桁の整数が何通りあるか考えます
3つの数字全てを使って1列に並べると3桁の整数が完成するので、並べ方を求める式は\(3!\)です

その並べ方を求める式の計算を\((1,2,6)\)〜\((5,6,7)\)までの4回行うことになります

よって、取り出した3つの整数が3の倍数になるのは
\(4×3!=24\)

答え
24通り

成績アップのコツ、解法パターンを理由付きで覚えよう

倍数の判定方法は覚えておこう

3の倍数・4の倍数になる条件はこちら

場合の数や確率では、「奇数になるのは何通りですか」や「偶数になる確率を求めよ」等の問題がよく出題されます

また奇数や偶数だけでなく、3の倍数や4の倍数、5の倍数を求める問題なども見かけます

奇数や偶数、5の倍数は一の位のを場合分けして求められ、3の倍数や4の倍数になる条件もよく出題されるので覚えている人も多いでしょう

しかし、入試問題では6の倍数や8の倍数、9の倍数なども出題されます

これらは条件を覚えていなくても数学的思考を駆使して答えを求めることができますが、テストや入試は制限時間があります

理論から公式や条件を導き出すくらいの知識は必要ですが、これらを毎回行っているとその分だけ時間が余分にかかります

少しでも早く正確に解くためには暗記して使うことも大切です