まず最初に伝えておきますが、数学には楽して簡単に成績が上がるような魔法の方法はありません
地道に泥臭く何度も繰り返し問題を解き進めることが成績アップへの最短ルートです
目次
問題集は最低3周、繰り返し解く
解法を教えてもらった瞬間に問題が完璧に解けるような能力の持ち主ならば、きっとこの話は読んでいないでしょう
スポーツをしていて「ルールを知っている」と「上手くプレイできる」が直結しないのと同じで、勉強も「公式や解法を覚えている」だけでは「問題を正解する力」は身につきません
用意した問題集を最低3周は繰り返し解いて公式の暗記や使い方、計算力などをしっかりと鍛えましょう
問題は1問解くごとに答え合わせをしよう
もし、「問題集1ページ全て解いてから答え合わせをする」という勉強方法をしている場合はすぐに改善してください
公式を正しく覚えていて、計算方法も問題なし、あとは計算スピードを上げるなどの理由でひたすら練習するだけ、という場合ならば一気に解き進めてから答え合わせでもかまいません
しかし、こういった特殊な場合以外は1問解き終えるごとに答え合わせをし、解説をよく読んで間違った原因を特定、そして、正しい知識を再度頭の中に入れてから次の問題に取り組みましょう
間違った解き方で多くの問題を解くと、間違い直しの量が増え、勉強時間が増えるだけでなく、間違った記憶や癖がついてしまいます
間違った記憶や癖をなおすのには途方もない労力が必用です
無駄な努力を積み重ねる前に、正しい方法をしっかりと身につけていきましょう
問題を解き終えたらA〜Dの判定をテキストの問題番号の横に書き込む
問題を解き終え、答え合わせをし、解説をよく読んだあとはA〜Dの判定をテキストの問題番号の横に書き込みましょう
A〜Dの判定の基準は以下のとおりです
A→解説を読まずに解き、正解した問題
B→解説を読まずに解き、計算ミス程度のケアレスミスをした問題
C→解説を読み理解して解けた問題
D→現時点では解説を読んでも理解できない問題
※「解説を読む」には教科書や参考書などで調べることや友達や先生に質問することも含みます
このA〜Dの判定の判定は3周目以降の学習を効果的に行うために必要です
サボらずに必ず書き込みましょう
※3周目以降の学習に役立てるため、1周目と2周目の判定が瞬時に比べられる場所に書き込みましょう
ノートに書き込む方法は該当箇所を探す手間が発生するためお勧めしません
1周目と2周目は普通に全て解く
1周目は全て解き、2周目は間違ったところだけ解く方法を実践している人も多くいると思いますが、数学が苦手な人は2周目も全て解いて下さい
受験直前に実力アップのために用意した問題集などでない限り、たいていの場合は、1周目を解くタイミングは学校で学習した直後でしょう
このタイミングならば公式などの記憶もハッキリしていて、スラスラと解き進められ、間違いも少ない
しかし2周目に入る頃はどうでしょう?
時間が経ち、なんだか久しぶりに見た気がする単元、公式もあやふやになりつつある感じ…
ここで間違った問題だけを解きなおすということは、基礎知識が抜けてるかもしれないのに放置しておくこととなります
必ず2周目も全問解いてA〜Dの判定を書き込みましょう
3周目は1周目と2周目で書き込んだ判定を利用して解く
問題集を2周目終わらせたらいよいよ3周目です。。。ただし、3周目は全問解く必要はありません
3周目は1周目と2周目を解いたときにつけた判定のうち、(A・A)、(A・B)、(B・A)、(B・B)となっているものは解かなくて大丈夫です
一度でもCまたはDがついたものだけを解いていきましょう
もちろん、解き終えたら判定を必ず書きましょう
※判定は(1回目・2回目)とします
4周目以降は間違えた問題を間違えなくなるまで解く
4周目以降、どれだけ繰り返すかは受験までに残された時間や3周目までの判定を見て判断して下さい
3周目でほとんどA判定となった場合は、よりレベルの高い問題集に取り組むことをお勧めします
数学はひらめきではなく経験とパターンの理解で解く
数学はひらめきで解くものでなく、経験とパターンを理解や理由付きで解くものです
公式等を無視して「こうやって解く感じがする」とか「たぶんこうだろう」とか、さらには自己流のよくわからない勝手な公式や計算方法を編み出しマイルールで突き進むとかは最もしてはいけないことです
新たな発想とかとか思いつきも必要ありません
もう一度いいますが、数学はひらめきで解くものでなく、経験とパターンを理解や理由付きで暗記して解くものです
まずは経験を積むために問題をたくさん解きましょう
そして考えることは、「自分が求めたいことは何か」、「求めたいことを計算するために必要な情報は何か」、「必要な情報が直接書いてあるか、書いてなければ他の情報を使って必要な情報を導き出せるか」です
ただし、問題と答えの数字をただ暗記するだけでは実力はアップしません
必ず、理解と理由もセットで覚えましょう
数学の解き方は料理と同じ
料理をするとき、メニューも決まっていない状態で野菜やお肉を切ったり煮たり焼いたりはしないでしょう
数学も同じで、何を求めるのかがはっきりしないのにとりあえず数字を並べて適当に足し算したり引き算したりしても答えは求まりません
冷蔵庫の中身を見ただけであっという間にメニューが決まりササッと作ってしまうベテラン料理人…でない限り、まずはメニューを決めるところからスタートするはずです
メニューが決まらなければ必要な食材もわからないし、必要な食材がわからなければ買い物に行っても買うべきものがわかりません
つまり何もできません
料理をするときは
①メニューを決める
②必要な食材が揃っているか確認する
③揃っていないものを買いに行く
④必要な食材が全て揃ったら、レシピ通りに作っていく。。。通常はこのような手順を踏むでしょう
数学も同じ手順で解きます
①何を求めたいか確認する
②求めたいものを計算するために必要な情報が揃っているか確認する
③必要な情報がなければ情報を集めてくる(情報を集めるときも、いま説明している手順を守ってください)
④情報が全て揃ったら公式などの正しい方法を使って計算を始める
この手順を問題ごとにパターン化して暗記し、何度も繰り返し練習を行い経験を積むことで、知識をサッと引き出し、解きすすめられるようになります
正解した問題も必ず解説を読もう
間違えた問題の解説を読むことはとても大切ですが、正解した問題の解説を読むことはもっと大切です
数学の問題は、解き方が多数あることが多いです
解説を読んでみると、自分が解いた方法より簡単な方法が書かれているなど、様々な気付きがあります。。。解説を読んていれば、この気付きを次に活かすことができます
また、2の3乗と2×4の答えが同じになるように、正解が偶然ということもあります
正しい方法で解かなければ、数字が変わると正解できなくなってしまいます
正解した問題も必ず解説を読むように心がけましょう